診断はされていなくても、摂食障害(過食症、拒食症)傾向にある方の人口はすごいものだと思います。
心のバランスを取ろうとする一つの症状ですね。。誰でも「やけ食い」もしくは失恋で「食事も喉を通らない」経験はあるかと思いますが、摂食障害と診断されるほどになると、過食の度合いも、拒食の度合いも一時的なものではなく心身に影響を及ぼすほど、になってしまいます。
我が家の長女は2011年、大学一年生の頃からダイエットを始め、限界がわからなくなり摂食障害を起こし、鬱を発症し、2013年には双極性障害と診断されました。
信じられないかもしれませんが、我が家にはダークな過去がたくさんあります(笑)
摂食障害について、いろいろ調べると、母親との関係という記述がたくさん見つかります。実は私の親しい同年代の友人も大学生の頃、摂食障害だったと聞いていました。彼女は拒食症で、大学生活時代のほとんどを食べては吐くに費やしていたそうです。お母様には一切知らせず、カウンセラーへ通いだした時もサポートをしてくれたのはお父様で、お母様は最後まで彼女の精神的な問題を受け止めてくれなかったそうです。随分な時間が経ってしまっているので、実際にどう回復して行ったのかよく覚えていないと言ってましたが、ご両親へ自分の問題を打ち明ける、完璧でない自分を認め、ご両親にもそれを知ってもらう覚悟を決めたことが回復へのキーだったと聞いた記憶があります。
まあ、我が家は彼女が17歳の時に夫が突然亡くなり、反抗期でもともと私達とは少し距離があるように感じていた多感な年頃の長女は、さらに私から距離を置くようになりました。家族みんなが悲しみと悲嘆にくれていた日々でしたので、家にいること自体がつらいこと、だったと理解できます。
私は「摂食障害の娘を持つ母」となりました。私の愛が足りなかったのだ、父親を亡くした時に十分にサポートをしてあげられなかったからだ、下の子達に忙しくしていて長女への関心が低かったのがいけなかったのだ、ぽっちゃり体型の長女をそのまま受け止めてあげられなかった私の至らなさの責任だ、、、、
まあ自責の念だらけでした。罪悪感まみれで、一生懸命できることをしました。キネシオロジストに行きたいと言えばコンサル料を渡し、毎週サイコロジストとのセッション、ダイエティシャンとのセッション、食事療法、音楽療法、、、
パントリーの中身を食べ尽くしてしまう娘、食べ物を隠すのも気がひけるけれど、そうしなければ2リットルのアイスクリームを食べ尽くし、後悔して自傷行為に走ってしまう。何をどう買い物していいのかもわからなくなってしまう日々でした。
隠しても、隠しても、見つけられて消える食べ物(笑)冷蔵庫やパントリーに鍵でもつけないと、、、また大切に取っておいた妹や弟のお菓子やお弁当の材料まで食べ尽くして、喧嘩になったり、彼らのぶつけどころのない怒り。私のぶつけどころのない怒り、やるせなさ。
本人もつらいですよね、、、でも家族も大変なストレスを抱えます。
本人が一番つらいだろうから、と大切な食材を食べられても何も言えません。ひたすら我慢と忍耐の生活です。鬱や双極性の症状に関しては別記事にしますが、摂食障害の家族のストレスも並大抵ではないですよ。
本当に、本当に、悲しく、つらい、長い、ダークなトンネルの日々でした。もしも同じような思いをされているご家族がいたら、、、母としてつらい思いをされている方がいたら、、、私にできることがあるかもしれない、、、と思っています。
それぞれのケースで違うでしょうし、それぞれの苦しみがあることもわかります。摂食障害で苦しんでいるお子さんへのヘルプももちろんですが、周りにいる方のストレス、苦しみにも寄り添うことができるかもしれません。